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<メンズウェア>
Pleasure of Life/プレジャー・オブ・ライフ”
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2023年春夏シーズンにおいて主題となるのは新しい基準作り。
その際のポイントはレゾンデートル(存在事由)であり、その思考概念は突き詰めるところ前シーズンより強まりを示す「人間中心社会」を希求する動きにある。
人々が個々の人生を楽しみたいという欲求の高まりに対して、ファッションが寄り添うものでありたいとする指向を内包するテーマでもある。

この方向性がもたらす変化が今シーズンは顕著であり、オプティミスティックな価値観の強まり、自由で開放的な価値観の追求といった形で顕在化していく。
このような特質性はカラー傾向に最も強く現れ、大胆な色使い、多色配色、大胆なプリント表現、色域の広がり、高明度、高彩度といったカラー傾向を創出させている。

★Radical Pale/ラジカル・ペール★
光の効果がポイントとなる今シーズンを象徴するカラーグループ。
ペールトーンをベースとし、今シーズン注目のビーチスタイル、新しい価値観を伴うスポーツスタイル、エレガンスなスタイルなど多面的な活用性がポイントとなる。

★Artificial Marron/アーティフィシャル・マロン★
自然の大地や牧歌的な田舎町に見られるブラウン系、ブルー系カラーを中心に、それらに人工的なニュアンスを包含する事で新しさを表現している。
クラシコイタリアを中心にメンズで活用度の高いマローネ、アズーロを想起させるカラーがポイント。

★Like a Cartoon/ライク・ア・カトゥーン★
アニメ映画を想起させる高彩度、高明度を中心とした大胆なカラーグループ。
自由で開放的な価値観が強く顕在化する今シーズンを象徴する。
人々のオプティミスティックなマインド、エネルギー溢れる「元気」「パワー」をイメージさせるブライトカラーがポイント。

★New Value/ニュー・バリュー★
新しい基準作りが命題となる今シーズンを象徴するカラーグループ。
フルーガル(*)価値が拡大する中、汎用性、多様性が重要度を上げており、それらへの対応性を担保する活用度の高いカラーグループ。
*最少の資源、コストで最大の利益を生むこと

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Keiko Kitamura

学生時代よりアパレル業界に携わり卒業後はデザイナーズブランドに勤務。現在は都内ファッション専門学校で後進育成に努める一方、色彩理論を駆使したイメージコンサルタントとして...

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