2023SS トレンドカラーのおはなし
流行色は、2年前から計画的に決められているって知っていますか?
アパレルはもちろんコスメ、ライフスタイルプロダクツなどの商品企画や、広告、CG等のデザイン に関わる様々な製品に、色が関係しています。
アパレルでは実売期の
2年前 :色
1年半前:素材
1年前 :デザイン、ディテール
を決定し、
半年前 :コレクション
↓
実売期 と、計画的に製品がつくられるのが一般的です。
JAFCA(日本流行色協会)が発表した、2023年SSのトレンドカラーをご紹介します。
<レディスウェア>
”Now=Future/ナウ=フューチャー/今=未来”
テーマは「Now=Future今は未来」。
今、一人ひとりが抱いている小さな希望や、どこかで踏み出した小さな一歩、日々鍛錬される技 術が、私たちの未来を作っている。
そして、昔から考えていた未来はもう訪れている。これからの未来も、きっとそれぞれが思い描くその先に地続きに広がっている。
今、一瞬、一歩を大切に歩んでいきたいという思いを込めたテーマ名である。
★Trance Real/トランス・リアル★
★Magic Hour/マジック・アワー★
★Advance Ecology/アドバンス・エコロジー★
★Luminous Garden/ルミナス・ガーデン★
<メンズウェア>
“Pleasure of Life/プレジャー・オブ・ライフ”
2023年春夏シーズンにおいて主題となるのは新しい基準作り。
その際のポイントはレゾンデートル(存在事由)であり、その思考概念は突き詰めるところ前シー ズンより強まりを示す「人間中心社会」を希求する動きにある。
人々が個々の人生を楽しみたいという欲求の高まりに対して、ファッションが寄り添うものでありたいとする指向を内包するテーマでもある。
この方向性がもたらす変化が今シーズンは顕著であり、オプティミスティックな価値観の強まり、自由で開放的な価値観の追求といった形で顕在化していく。
このような特質性はカラー傾向に最も強く現れ、大胆な色使い、多色配色、大胆なプリント表現、色域の広がり、高明度、高彩度といったカラー傾向を創出させている。
★Radical Pale/ラジカル・ペール★
★Artificial Marron/アーティフィシャル・マロン★
★Like a Cartoon/ライク・ア・カトゥーン★
★New Value/ニュー・バリュー★
<プロダクツ&インテリア>
“Meme/ミーム ー文化を伝える遺伝子”
今シーズンのテーマ「Memeミーム」は、文化的伝達の単位とされ、ミームにも遺伝子のように自己複製を繰り返していく性質があるとされている。
これをテーマとした理由は以下の3つである。
1.私たち人類の文化は地球の自然環境によって醸成されてきたということを忘れないため。
2.自然界と私たち人類との関係を常に意識するため。
3.ミーム、文化を伝える遺伝子が今、急速に変異しているから。人類は光の次元に新たな文化を築こうとしている。
★記憶★
★風土★
★繭★
★光次元★
例年の春夏のカラーと比較すると、ブライト系が少なく優しいグレイッシュ系のカラーが多い印象。
素材としてもトランスペアレントが注目されている今シーズンならではのメンズのアイシーカラーが注目です。